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カクレクマノミの飼育はとても簡単に始めることができます

映画「ファインディング・ニモ」を見てカクレクマノミを飼いたい!と思った人も多いのではないでしょうか?
あの愛らしい顔や仕草を自分の家で眺める事ができたら最高ですよね。
このサイトでは、はじめてカクレクマノミの飼育に挑戦する人をサポートする情報を提供していきます。

はじめに

カクレクマノミは海の生き物なので、自宅で飼育する場合も海水を使います。
海水水槽は、淡水とは違い事前の準備が重要です。
何も準備せずに、いきなり魚を買いに行くのは絶対避けてください。



目次

カクレクマノミってどんな魚??

カクレクマノミといえば、映画「ファインディング・ニモ」の主人公を想像する方が多いと思います。
オレンジ色の体に白と黒の模様をしていて、ユラユラと泳ぐ姿が可愛らしい魚です。

生息地はインド太平洋のサンゴ礁で、日本でも沖縄や奄美大島などの南の海で姿を見ることができます。
大きさは約8センチ程度ですが、成長すると15センチ以上にもなるそうです。
ペットショップで販売されているカクレクマノミはほぼ養殖された個体で、天然のものより安く購入することができます。

カクレクマノミの体はイソギンチャクの毒に耐性があります。
同じ水槽で飼育すると、モジャモジャしたイソギンチャクの中に出たり入ったりする姿を見かけることができます。

設置する水槽のイメージ作りをしよう

カクレクマノミを飼育する準備として、家のどこに、どの大きさの水槽を置くのか、を考えなければなりません。
設置場所、水槽の大きさ、などをひとつずつイメージしていき、鑑賞・管理の両方の面でベストな環境を作りましょう。

水槽の設置場所を考える

水槽を設置する場所は若干制約がありますが自由に選ぶことができます。
リビングのように皆から見える場所、寝室、玄関、廊下など、人によって様々です。
鑑賞しやすい場所で、コンセントが複数確保できる場所が望ましいです。

オーバーフロー水槽やフィルターの種類によっては水の音がうるさくなる事もあるので、音が気になるという人は寝室やリビングは避けた方が良いかもしれません。
また、次のような場所は水槽設置には向いていないのでお気を付けください。
 ・家電製品の近く
・直射日光の当たる場所
・床が歪んでいたり、傾いている場所
・床の強度が弱い場所

部屋のレイアウトを見ながら、水槽の設置場所をイメージしてください。
詳細:水槽はどこに置く?

水槽のサイズを考える

水槽には小さいものから大きいものまで、様々なサイズと形があります。
よく使われる水槽には次ような形があります。
▼スタンダード型
・45cm水槽(幅45㎝ 奥行30㎝)
・60cm水槽(幅60㎝ 奥行30㎝~45㎝)
▼キューブ型
・幅、奥行、高さがそれぞれ30cmまたは45cm
▼ハイタイプ型
・30cmハイタイプ水槽(幅30cm 奥行30cm 高さ40cm)

水槽に入る水の容量で飼育できる海水魚の数が変わってきます。
大きい水槽の方がたくさんの魚を飼育できますが、サイズに見合う設備(フィルターなど)にもお金がかかりますし、管理の手間も増えます。
頭の中で魚の泳ぐ水槽をイメージし、予算と相談しながら水槽のサイズを決めて下さい。
詳細:水槽のサイズ選び

魚の世話と水槽の管理について考える

カクレクマノミを飼育し始めた後、どのくらい水槽の管理に時間をかけられるかを考えましょう。
エサやりは5分くらいで済む簡単な作業ですが、毎日続けられずに適当になってしまうと当然魚の健康状態に影響してきます。
また、エサやりは毎日魚をじっくりチェックする時間としても重要で、この時間で水槽内の異変に気付くことができることもあります。

水替えは月に1~2回、フィルター掃除は半年~1年に一度で良いですが、作業時間は1~2時間程度かかります。
手間がかけられないと、水槽が汚くなるだけでなく、カクレクマノミを可哀想な目に遭わせてしまいます。
管理の手間は水槽のサイズによっても変わってきますので、サイズとあわせてじっくり考えて下さい。
詳細:水槽に関われる時間を考える

水槽の地震対策を考える

地震は海水魚水槽の天敵です。
揺れによって水がこぼれたり、水槽が割れてしまったりすることがあります。
また、海水魚は水温を一定に保つ必要があるので、停電が起こると水温が変化し致命的なダメージになります。
大きな地震は、いつ起こるか分かりません。
設置前に、出来る対策を施せるようにしましょう。
詳細:水槽の地震対策を考える

水槽用品を揃えよう

カクレクマノミなどの海水魚を飼育するには、専用の道具が必要です。
予算と相談しながら、どの道具を揃えるかを考えていきましょう。

飼育に必要なものを知る

海水魚の飼育は淡水魚よりも水温、水質に敏感にならなければいけません。
海水の比重を測る比重計や、夏場・冬場でも水温を一定に保てるようにクーラーとヒーターは必須になってきます。
▼必須の道具
・水槽
・フィルター
・人工海水の素
・比重計
・クーラー、ヒーター
・掃除用品
▼あると望ましい道具
・プロテインスキマー
・照明
・水槽台
・水質検査薬
プロテインスキマーは水槽内のたんぱく質を除去し、アンモニアの発生を防いでくれる海水水槽特有のアイテムです。
照明は水槽内をキレイに照らすだけでなく、サンゴなどの育成に役立ちます。
まずは必須のものを揃え、その後に他の道具を揃えていっても良いと思います。
詳細:飼育に必要なもの

予算別の水槽構成

水槽用品を揃えるのに、実際いくら必要なの?って思いますよね?
そんなあなたのために、「このくらい予算があると、こんな水槽ができます」という構成例を次のリンク先でご紹介します。
詳細:予算別の水槽構成

ライブロックを知る

ライブロックとは、死んだサンゴに長い年月をかけて様々な微生物やバクテリアが付着したものです。
ただ水槽内の景観を良くするだけでなく、付着したバクテリアが水を浄化したり魚の隠れ家になったりと、海水水槽を構築する上でもかなり重要なアイテムです。
また、ライブロックにはカニやヒトデ、小さいサンゴなどのちっちゃな生き物が住み着いていることもあり、ライブロックを観察しているだけでも面白かったりします♪

良いライブロックの見分け方ですが、ピンクや紫の石灰藻がたくさん付いていて磯の良い匂いがするのが良いライブロックです。
一方、悪いライブロックは石灰藻が無く腐ったような匂いがしますので、購入時にはよく観察して見極めてください。
詳細:ライブロックって何だろう?




水槽を立ち上げよう


道具が揃ったら、次はいよいよ水槽を立ち上げます。
水を張った水槽にいきなりカクレクマノミをドボン!はNGです。
まずカクレクマノミを迎える水槽の準備をしていきましょう。

水槽を設置して立ち上げる

購入した水槽を、冒頭で決めた置き場所に設置しましょう。
水槽やフィルターなどを設置したら、比重を1.020〜1.023に調整した海水を注水します。
海水を作るには人工海水の素を使用します。これは、溶けやすく、魚に必要なミネラルなどが含まれています。
食卓塩では海水を作ることができないのでご注意ください。
海の水は、目には見えないけれどたくさんのバクテリアなどが生きています。
先ほど設置した水槽でもこのバクテリアを繁殖させて、カクレクマノミが生きいける水づくりをする必要があります。
詳細な手順は次のリンク先でご紹介しています。
まだカクレクマノミは水槽に入れません!
詳細:水槽を設置し、立ち上げる

ろ過の仕組みを知る

広大な海とは違い、狭い水槽の中では魚たちの排泄物やゴミを上手く処理してあげる必要があります。
ウールマットなどの物理ろ過、バクテリアによる生物ろ過を行い、水がキレイな状態を持続させましょう。
詳細:ろ過の仕組みを知ろう

水流を知る

自然の海には強く複雑な水流がありますが、これも海水魚には必要な要素なんです。
水槽の中に水流を作り出し、より自然に近い環境を目指しましょう。
詳細:水流について知ろう




カクレクマノミを迎えよう

水づくりが出来たら、ようやくカクレクマノミを水槽に入れることができます。
カクレクマノミの購入から世話の仕方までをご説明していきます。

カクレクマノミを購入する

カクレクマノミは熱帯魚ショップやインターネット上のショップで購入することができます。
熱帯魚ショップでは大きさや体調、模様など好みの個体を選ぶことができるメリットがあります。
インターネットショップは安いのですが、個体を選ぶことができないことや、到着までの輸送で個体が弱る可能性があります。
詳細:カクレクマノミを購入しよう

水合わせをしよう

カクレクマノミを買ってきて、いきなり水にドボンはやめましょう。
ショップの水と、自宅の水は環境が違いますので、それぞれの環境を近づける「水合わせ」を行います。
水合わせすることで、魚の負担が減り、ショップの水からの病気の流入を減らすことができます。
詳細:水合わせをしよう

エサをあげる

カクレクマノミを水槽に入れた初日はエサやりは控えて下さい。
2日目から、1日2回朝と晩にエサをあげるようにして下さい。
エサのあげ過ぎは、消化不良や水質悪化の原因になるので気を付けてください。
詳細:クマノミにエサをあげよう

水替えと掃除について

海水水槽は水質をこまめにチェックする必要があります。
海水の比重は1.020~1.023をキープするようにし、水が蒸発していたら足し水をしてください。
硝酸塩と呼ばれるアンモニアが分解されたものが蓄積されていきますので、こまめな換水も必要です。
また、フィルターが取りきれなかったゴミなど、アンモニア発生の原因になるものも定期的な掃除で除去していきます。
換水と掃除の手順は次のリンク先でご説明しています。
詳細:水換えと掃除をしよう

飼育のレベルアップをしよう

カクレクマノミは比較的飼育が簡単な種類ですが、海水魚にはとても綺麗だけど飼育が難しい魚がたくさんいます。
色彩豊かな水槽を作るには、飼育の技術をレベルアップしていく必要があります。

魚の相性を知る

海水魚は縄張り意識が強く、1匹増えただけでも喧嘩してしまうことが多々あります。
喧嘩が起きないようにするためのポイントを理解して、新しい魚を迎え入れましょう。
詳細:水槽の仲間を増やそう

イソギンチャクを飼育する

カクレクマノミを飼育したら、イソギンチャクと一緒に住まわせてあげたくなりますよね?
でも、イソギンチャクの飼育には色々と注意すべきことがあります。
イソギンチャクが飼育できるようになったら、かなりスキルアップしているのを感じられると思います♪
イソギンチャクと共生させよう

ニモ達の仲間を飼育してみる

ファインディング・ニモに登場した魚たちを、水槽で飼ってみませんか?
次のリンク先では、ニモの仲間たちの特徴と飼育方法を簡単にご紹介しています。
ニモと仲間たちを飼おう

カクレクマノミの飼育で分からないことがあれば、海水魚Q&Aに目を通してみてください。