飼育に必要なもの
水槽
カクレクマノミは魚なので、金魚と同じように水槽で飼います。
お店に行くと、大きい水槽や小さくてオシャレな水槽など、色々なものがあります。
水槽はサイズによって飼育できる魚の数の目安があります。
水槽のサイズ | 水量 | 飼育できる数 | |
---|---|---|---|
30cm水槽 | 30*30*30(cm) | 約25L | カクレクマノミ1匹 エビ1匹 |
45cm水槽 | 45*30*34(cm) | 約42L | カクレクマノミ2匹 エビ2匹 |
60cm水槽 | 60*30*36(cm) | 約57L | 中型ヤッコ1匹 カクレクマノミ1匹 エビ2匹 |
90cm水槽 | 90*45*45(cm) | 約157L | 大型ヤッコ1匹 中型ヤッコ2匹 カクレクマノミ2匹 エビ2匹 |
手軽に始められる30cm水槽では、カクレクマノミを入れて2匹程度しか飼えないと思ってください。
45cm水槽なら4匹、60cm水槽なら5匹くらいです。
◆水槽選びのポイント◆
水槽選びは飼育環境のベースとなるので、しっかりと検討してから決めましょう。
水槽選びのポイントとなる点を挙げます。
★水槽(水量)は大きい方が飼育しやすい。
★水槽(水量)が大きい方が、魚を多く入れる事ができる。
★水槽(水量)が大きいと、フィルターもより強力なものが必要になる。
★水槽(水量)が小さいと水温が変化しやすく、魚が調子を崩しやすい。
★水槽が小さい方が管理しやすい。
★飼いたい魚がどのくらい大きく成長するかを良く調べる事!
また、水槽にはガラス製とアクリル製のものがあります。
それぞれの特徴は、
・ガラス製…重い、傷が付きにくい、衝撃に弱い、安価
・アクリル製…軽い、傷が付きやすい、透明度が高い、強度が高い
それぞれの特徴を理解して、自分の好みのものを選んでください。
水槽(フィルター)のキャパシティ以上に魚を入れてしまうと、あっという間に調子を崩してしまい全滅…と言う事も考えられます。
余裕を持った飼育を心がけましょう。
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フィルター
フィルターは、カクレクマノミの糞や残エサから出た有毒なアンモニアを、比較的無害な硝酸塩に分解するためのろ過装置です。
海水魚は金魚などの淡水魚に比べて、強力なフィルターが必要と言われています。
★フィルターは必須の装置ですので、必ず設置してください。
フィルターには、次の種類があります。
名称 | ろ過パワー | メンテナンス性 |
---|---|---|
外部フィルター | ○ | ○ |
上部フィルター | ○ | ○ |
外掛けフィルター | △ | ◎ |
底面フィルター | ○ | × |
オーバーフロー | ◎ | ○ |
海水水槽の場合、フィルターのサイズは製品に記載されている水槽サイズよりも1ランク上のものを使うと良いです。
例えば、30cm水槽なら45cm水槽用、45cm水槽なら60cm水槽用のものといった具合です。
たくさん魚が入っている場合は、より強力な(大きい水槽向けの)フィルターを用意しましょう。
景観を気にしないなら外部フィルター、お金に余裕があるならばオーバーフローが良いと思います。
プロテインスキマー
プロテインスキマーとは、水槽内のタンパク質をそのまま除去してしまう装置です。
高価なものが多いですが、あるとキレイな水の状態が長持ちします。
注意!
フィルターやプロテインスキマーは、水換えの回数を“減らす”道具です。
どんなに良いフィルターを設置しても、1週間に1回の水換えが、2週間に1回でも大丈夫になるといったレベルです。
道具に頼りっきりにならず、こまめに水換えをする事が長く飼育するコツです。
照明
照明で水槽を照らすと、薄暗くて地味だった水槽が明るく雰囲気のある水槽に変身します。
ライトの色も、白だけでなく青や赤を足してあげる事で、一層艶やかな雰囲気が出てきます。
また、強い光を当てることで、サンゴなどの光を必要とする海の生き物も飼育する事が出来るようになります。
照明には、主に蛍光灯・メタルハライドランプ・LEDの3種類に分けられます。
蛍光灯
コストパフォーマンスに優れ、そこそこ明るいのが特徴です。
予算を抑えたい時は、蛍光灯が一番でしょう。
メタルハライドランプ
メタルハライドランプは強い光が必要な珊瑚の飼育に欠かせません。
高価ですが、その明るさは特筆するものがあります。
メタハラなら、水槽の美しさを最大限に引き出せます。
LED
LEDは高価ですが寿命が長く、長期的に見るとお得な照明です。
最近ではメタハラと同等の明るさを持つLEDもあるので、サンゴの飼育も十分可能です。
人工海水
カクレクマノミは海水で生活をする海水魚です。
海水は、料理に使用する食卓塩ではなく、様々なミネラルが含まれた人工海水を使います。
人工海水を作る際は塩分濃度に注意する必要があります。
天然海水は25℃で1.021〜1.030の比重となっています。
この範囲に収まるように、比重計を使用してチェックするようにしましょう。
天然海水
ショップや通信販売で天然海水を購入する事もできます。
天然海水は人工海水には無いミネラルやプランクトンが含まれていてます。
天然海水の方が魚が元気になるとも言われているので、お金に余裕があれば試してみてはいかがでしょうか。
近くに海があるのであれば汲んできて使用する事もできますが、水が汚れている場合などがあるので注意が必要です。
クーラー・ヒーター
海水魚飼育は26℃くらいの水温がベストです。
夏は水温が30℃を超えてしまうので、クーラーや冷却ファンを使って水温を下げるようにします。
冬は水温が下がりすぎてしまうので、ヒーターを使って26℃前後になるようにしましょう。
ヒーターには50W、100W、150W…と種類が複数あるので、水槽のサイズに適切なパワーのヒーターを選びましょう。
水槽サイズ | 適切なヒーターのパワー |
---|---|
30cm水槽 | 100W |
45cm水槽 | 100W〜150W |
60cm水槽 | 150W〜200W |
90cm水槽 | 400W(200Wを2本) |
水温管理は海水魚飼育の重要ポイントのひとつなので、こまめにチェックするようにして下さい。
水温が高くなりすぎたり低くなりすぎると、魚はあっという間に死んでしまいます。
メンテナンス用品
水槽は定期的な水替えと、お掃除が必要となります。 少しでも作業が楽になるように便利なメンテナンス用品を揃えましょう。
水換え用ホース
水槽の水を抜く道具です。
水と一緒に魚のフンやゴミ、食べカスなども吸い出しましょう。
スクレーパー
水槽内側にコケや石灰藻がこびりついてくるので、水換えのタイミングで掃除します。
スクレーパーがあれば、コケなどを簡単にこそぎ落とす事ができます。
バケツ
ホースで抜いた水や、新しい海水を入れるのに使います。
エサ
カクレクマノミは毎日ご飯を食べます。
エサには人工飼料と生き餌があります。
人工飼料には、顆粒タイプやフレークタイプ、クリルがあります。
生き餌には、アサリや刺身、ブラインシュリンプ、アミエビなどがあります。
顆粒タイプ
顆粒タイプのエサは小型魚が食べやすいサイズの粒となっていて、しばらく水面に浮かび徐々に沈んでいきます。
海水魚飼育では、最もポピュラーなタイプのエサです。
フレークタイプ
フレークタイプは、エサが薄いフレーク状となっていて水面に浮いて沈みません。
食べやすく消化に良いのですが、水を汚しやすいです。
クリル
小型エビを乾燥させたエサです。中型以上の魚向けです。
嗜好性が高いのが特長です。
クマノミには顆粒タイプのエサを選ぶと良いでしょう。