ろ過の仕組みを知ろう
人工海水を溶かしただけの水には、ろ過バクテリアがいません。
ろ過バクテリアは、魚のフンやエサの食べ残しから発生する有害なアンモニアを比較的無害な硝酸塩に変えてくれます。
フィルターは飼育水をキレイな水にしてくれる機材です。
フィルターの中では、飼育水は次のような過程でキレイになっています。
1.【飼育水】がフィルターの中に入ります。
2.【物理ろ過】フィルターのウールマットでフンやゴミを濾し取ります。
3.【生物ろ過】ろ過バクテリアがアンモニアを無害化します。
4.【キレイな水】になって水槽に戻ります。
【物理ろ過】とは、有害なアンモニア発生の素となるフンや食べ残しを、ウールマットで事前に取り除く事です。
フィルターのウールマットは定期的に交換する必要があるので、汚れたら交換するようにして下さい。
【生物ろ過】とは、ろ過バクテリアが水中のアンモニアを、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩に変え無害な状態とする事です。
アンモニアや硝酸塩がどのくらい水槽内に含まれているかは、定期的な水質検査で把握するようにして下さい。
それぞれの目安は次の通りです。
【アンモニア】0.3ppmあると危険な状態。すぐに水換えをして下さい。
【亜硝酸塩】0.5ppmあると危険な状態。すぐに水換えをして下さい。
【硝酸塩】20〜40ppmが適度な状態。多くなったら水換えをして下さい。