海水魚の体に白い点々が付いているけど大丈夫?(白点病)

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魚の体に白い点がたくさん付いている場合、白点病の疑いがあります。
白点病はポピュラーな病気ですが、最悪の場合死に至るケースもあるので早めの治療を心掛けて下さい。

白点病とは?

白点病とは、魚の体が白い点で覆われてしまう、海水水槽では一番発生しやすい病気です。
淡水水槽にも同名の病気がありますが、淡水と海水では原因となる寄生虫の種類が異なります。

海水水槽の白点病は、クリプトカリオン・イリタンスと呼ばれる寄生虫が原因で発症します。
チョウチョウウオはこの白点病を患いやすい傾向にあります。

白点病の症状

発症初期は数個の小さい白点が付着し、魚はライブロックに体を擦り付けるような行動をとります。
中期になると白点の範囲が広がり始め、末期になると体全体が白点で覆われてしまいます。
末期になると魚は呼吸が上手く出来なくなり、そのまま死んでしまう事もあります。

治療法

治療の際は飼育水槽とは別に薬浴用の水槽(またはバケツ)を用意し、保温とエアレーションの準備をして下さい。
飼育水槽で薬浴を行うと、薬がライブロックや無脊椎動物などにダメージを与えてしまいます。

銅イオンによる治療
銅イオンを利用し病原虫を駆除します。銅イオンは硫酸銅を溶かす事で発生しますが、市販の試薬を使う方が楽チンです。
銅イオン治療を行う際は、濃度をしっかり測る必要があります。
銅イオンの濃度は0.3〜0.6ppmの範囲を維持するように、24時間ごとに濃度の計測を行って下さい。
銅イオン治療は即効性もあり非常に効果的ですが、無脊椎動物にも大ダメージを与えてしまうので注意して下さい。

グリーンFゴールドによる治療
グリーンFゴールド顆粒1gを水32〜40リットルに溶かし、病気の魚を薬浴させて下さい。
24時間ごとにグリーンFゴールドを溶かした新しい海水に換え、1週間薬浴を続けて下さい。

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